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11月最後の日

 今日で11月が終わります。

 今月は実家の祖母が91歳で亡くなりました。

 90代になっても杖をつかずに毎日散歩をしたり、自分で買い物もできた とても元気な祖母でした。
 
 私が生まれてから33年間病気で入院した事は無く、10年程前に近所の大きな犬に脚を噛まれて入院した事があるくらいで、退院してから介護は必要無く、元気に散歩に出ていた記憶があります。

 祖母が入院したのは、今年の8月に母方の祖母が亡くなった数日後でした。

 母方の祖母のお葬式の日に、私が実家の祖母の晩御飯を作ったのですが、私が作ったのが遅かったからなのか寝てしまって、祖母に声をかけたのですが起きようとせずに寝ていました。

 次の日も祖母は自分で起きて着替えていたのですが、朝ご飯を食べずに椅子に座っていました。

父の妹が午前中に来て、祖母を病院に連れて行く事になりました。

 祖母は点滴を打っていただく事になりました。それで私も時々お見舞いに行っていました。

 病院は4人部屋で、皆さんも祖母と同じ歳くらいの女の患者さんで、祖母以外の3人の方が賑やかな方で、祖母ももう少し元気があったら一緒におしゃべりできていたのかなぁと思いました。

 9月になってもまだまだ暑かったので、肌に少しでも刺激を与える意味も込めてうちわであおいだりしていました。

 椅子が無くて立ったまま1時間近く うちわであおいでいた時は私がフラフラしてきて、お見舞いに来て倒れるのが恥ずかしいと思ったので、体力が残っている内に病室を出た事もありました。 
 
 祖母は笑顔で小さな声で「ありがとね」と言いました。

 正直、祖母の事は小さい頃から苦手でした。一緒にオモチャで遊んでもらった記憶が無いのです。

 私が小さな頃は畑を耕した後、福祉センターで汗を流しに行っていた気がします。髪も自分で黒く染めていました。

 ベッドで寝ている祖母を見て、いつから黒く染めなくなったのかなぁと思いました。90代になっても少しは黒い髪の毛が生えるのだなぁと思いました。

 祖母と最後に会ったのは、亡くなる前日でした。

 病院の近くに道の駅ができたので、病院に行く前に寄って、ゆずを買って持って行きました。

病室で ゆずの表面を押して香りを出して、祖母に「ゆずの匂いだよ」って言って鼻に近づけました。

 祖母は右手をベッドの手すりから出して動かしていたので、ゆずを乗せたら握りました。

あまり力は無かったので、祖母の手の下に私の両手を出して ゆずを受け取りました。

 「また来るね」と病室を出て、その日の夜の夢に祖母が出て来て、祖母がベッドから起き上がって病室を出て、家に帰って自分の部屋のテレビをつけた夢を見ました。

 次の日の朝5時に病院から連絡が来て、6時に亡くなりました。

祖母は家に帰ってきたかったのかも、と思いました。

 その日の夜は久し振りに祖母も家で布団に入って寝ました。亡くなっているとわかっていても、安心しました。家族が帰ってきたんだなぁって思ったので。

 祖母は私が30代になっても「良い子」と私に言っていました。30代にもなって恥ずかしいと思っていて、「良い子じゃないよっ」と言ったら、「何で?良い子じゃん」と言われて、その時はじわっとくるものがありました。

 そんな風に私を嫌わないで接してくれる人が またいなくなってしまった事が、とても大きな損失・・・というのでしょうか・・・うまく表現できないのですが、いなくなってしまいました。

 91年間の人生お疲れ様でした。今年は2人の祖母を亡くしました。

 

 
 

by hiromi-osa | 2012-11-30 23:14